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アウェーで戦うために―フィジカル・インテンシティ III 知恵の森文庫

アウェーで戦うために―フィジカル・インテンシティ III 知恵の森文庫

村上 龍



定価: ¥ 500

販売価格:

人気ランキング: 347067位

おすすめ度:

発売日: 2001-10

発売元: 光文社

発送可能時期:



中田という基準
2006年ドイツ大会を終えて色々な日本代表の結果を模索する

著作が書店に並び始めた。



改めてこの本を読むと、中田選手のグローバリズムが体現する何かを

感じ取れる。



しかし、やはり彼もただの人でしかなかった。



公式HPに掲載された引退への思い。

「自分探しへの旅に出ます。」



自分を探す?旅に出る?

共同体社会での甘えを前提にした発言としか思えない。

この共同体なら、それぐらい許してくれるだろう・・・。



今時の大学生ですらこんな陳腐な言葉は発しない。

苦笑、失笑の末、この程度の男だったのか、と落胆。

個人的には全く意味が無い野球の世界で、しかも

WBCの戦いでのイチロー選手の発言、ふるまい、残念ながら

イチロー選手の方が人間として遥かにスタンダード、しかも

日本でも世界でも流通する本物のスタンダードだという事を

改めて思い知らされた。

イチロー選手には、既に「自分がある」。

探す旅にでるほど暇ではないのだ。



残念だ。

こんな場面でも大嫌いな野球の世界の方が日本では一流なのだ。



本書で中田選手を新しいスタンダードとして捉え続けて日本の

共同体社会としてのいかがわしさを批判してきた村上氏の

2006年現在の考えを「フィジカル・インテンシティ特別編」でも出して

セルフ・アンサーとして表明してもらいたい。

もらいたい、ではなく執筆・出版する義務がある。



中田選手こそが氏が批判論拠する日本の共同体社会の象徴と

なってしまったのだから。

サッカーは社会の縮図!
自分は正直サッカーは好きではなかった。

小さいころから野球を見ていたので、サッカーを見たときになんて単純でゲーム性のないスポーツなんだろうと。

発祥国のイギリスってクリケットとか意味不明なスポーツあるしホント単純極まりないと。

野球にはいろんな戦略があるし、一発逆転だってある。アメフトにはサラリーキャップ制度があって、どのチームも均等に強くなれるようになっているので戦力が均衡して接戦も多い。



あるときサッカーは社会の縮図だということに気づいた。



サッカーは誰でもできる。

南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジア。ん?アメリカはあんまりやらないなあ??あそこは、スーパーパワーだから、野球やアメフトを全世界に押し付けたいんだ。



レアルにレッジーナが勝つのは無理だ。レアルは政府の援助を受けてたんでしょ??でも、レッジーナはレアルと試合をする。不公平だけど世の中そういうもんだ。でも、バルセロナは市民で支えられてるチーム。スポンサーなし。政府(レアル)に勝ってる。



すばらしい選手がチームを変えた途端に全然活躍できなくなる。チームのシステムにあっていないから。他にいい選手がいるから。人生にはある程度運も必要だ。



中田がファインゴールを決めた!でも、次の瞬間にはもうその美しさは失われる。人生ですばらしいのはやっぱ一瞬一瞬で、また、すぐに次を探さないといけない。



アウェーで戦うために。

この題名からサッカーを通して社会を見れるのじゃないかということを直感的に感じて手にとった。

イタリアで活躍する中田を通して見れちゃう??

期待を裏切りませんでした。



世間論を援用した日本社会の共同体批判
『フィジカル・インテンシティ』シリーズ3作目。シドニー五輪あたりまでの時期のエッセイ。海外で活躍するスポーツ選手が目立ってきたことも影響しているのか、「世間論」を援用して日本社会への批判は鋭さを増しています。サッカー論議に関しては若干控えめになってきている印象はありますが、日本社会の共同体に関する「村上龍節」は益々健在で痛快です。

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