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サッカーで燃える国 野球で儲ける国―スポーツ文化の経済史
サッカーで燃える国 野球で儲ける国―スポーツ文化の経済史
サッカーで燃える国 野球で儲ける国―スポーツ文化の経済史
ステファン シマンスキー
定価: ¥ 1,890
販売価格: ¥ 1,890
人気ランキング: 78677位
おすすめ度:
発売日: 2006-02
発売元: ダイヤモンド社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
読んで損はないです
最近は,日本でもスポーツビジネスの話が
一般の人の耳にも入るようになりました.
そのとき,とくにメジャーリーグですが,
マスコミ,コメンテーターが海外のプロスポーツは素晴らしいという点だけを
無意味に強調している気がします.
日本も倣いましょうといった具合に.
自身で深く考えたことがないのでしょう.
どんなものでも良い点,悪い点が必ずあります.
原著者は2人いますが,
それぞれフットボール,ベースボールを国技?としている人ですから,
離れた国でテレビで観戦している人とは気付く問題点も違い,参考になります.
数年前,MLBはほとんどのチームが大赤字,
10年くらいチームを保有すれば,オーナーは売却時に何百億と儲かる
などの話をテレビで聞きましたが,
どのようなからくりがあるかの説明はまったくしていませんでした.
こういったことにも簡単ではありますが,答えてくれています.
また,フットボールやベースボールの歴史的背景がわかり,
楽しく読めます.
残念な点は,
グラフがあれば一見しただけでわかるチーム評価額などの数値データを
文章だけで示していてわかりにくいところです.
また,今後のスポーツビジネスが発展するための提言が最終章にありますが,
いまいち弱く,誰でも気付く内容であった点は非常に残念でした.
2つのスポーツの違いを知ることのできる好著
様々な点で対照的な野球とサッカー。両者の違いはなぜ生まれたのか。
本書ではそれを、それぞれのスポーツが生まれた文化的背景から分析している。
内容は分かりやすく、アメリカとイギリスの学者の共著ということもあってか、主張が一方に偏っているということもない。
またそれぞれのスポーツの長所、短所を丁寧に説明しており、読んで感心させられる点も多かった。
特に第5章「なぜ野球は儲かるのに、サッカーは儲からないのか」は必読。
実を言うと自分は最初、「野球で儲ける国」というタイトルに違和感を持っていたのだが、この章を読んで疑問が氷解した。
欧州サッカークラブの経営難や、メジャーリーグそして日本プロ野球の人気低下など、近年叫ばれている様々な問題の根本を理解するにはもってこいの本であると思う。
痛くてビミョウな本
いわゆる北米型リーグと欧州型リーグを比較して論評した本です。
欧州型リーグの代表であるサッカーの分析についてはなかなか鋭いところがあります。
悪いところだけではなく、よいところにも充分なページが割かれているあたりが、日本の類書とはちょっと違います。
ところが、これが野球の分析になった瞬間におかしくなります。
MLBを北米型の「成功例」として挙げており、現状認識はお花畑、未来はバラ色です。
「野球は特別なスポーツだと思っている……」というフレーズが思わず脳裏に浮かびました。
まともな文章が一カ所もない工藤本がギャグとして突き抜けているのに対して、本書はなまじマトモな部分がマトモなだけに痛々しい本になってしまっています。
まったくダメというわけでもないのですが……ビミョウです。
サッカーを分析する際の冷静さの万分の一が野球に向けられていれば、文句なしの良書になったと思います。
しかし冷静な人なら北米型の成功例としては普通NFLを挙げるでしょうけどね。
すでにこうした話題(北米型と欧州型のリーグ経営)に興味を持っている人にとっては目新しい情報はありません。
これから興味をもとうと思っている人が最初に読む本としてもどうかと思います。
しかし大阪の大学教授さんや自称スポーツライターさん、およびそうした人の書いた文章を心地よいと思う人にはオススメです。
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