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プロ交渉人―世界は「交渉」で動く (集英社新書 419B) (集英社新書 419B)
プロ交渉人―世界は「交渉」で動く (集英社新書 419B) (集英社新書 419B)
プロ交渉人―世界は「交渉」で動く (集英社新書 419B) (集英社新書 419B)
諸星 裕
定価: ¥ 714
販売価格: ¥ 714
人気ランキング: 26086位
おすすめ度:
発売日: 2007-11-16
発売元: 集英社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
プロはプロです
最近私は思うところがあります。プロはプロなんだなと。イチローが野球人の
プロなら、イチローのバットを造る人がバット職人のプロなんだと。
テレビで有名な諸星さんは実は世界的な交渉人のプロだと実感させてくれる
一冊です。
英語のスピーチを通訳するときも内容を日本語に置き換えるのでは無く、ここ
ではとにかく笑いをとることが必要と、単純に笑える話を入れるそうです。
日韓ワールドカップの裏話も良く理解できる一冊です。
すっきりした立ち姿の前向きな文章
けだるい月曜日の朝、テレビをつけると小倉さんやピーコさんにまじってぱり
っとした姿を見せてくれ、よし今週も頑張らなくちゃという気にさせてくれた
諸星さん。ところが、ここしばらく姿を見ない。どうしたんだろう、と心配し
ていたら、金曜日のコメンテーターにまじって現れ、「療養中に書いた」らし
い本の宣伝をちょこっとだけしていた。
それがこの本。
歯切れのよいのはトークだけじゃなかった。
文は人なり、というけど、すっきりした立ち姿の文章はご本人を表していると
思う。あちこちの国でかなり危ない橋を渡ったり、つらい思いもしたりしてい
るはずなのに、自分に与えられた状況をいつも楽しい方向に解釈して、楽しん
でいる感じがする。
こういう方を「真の国際人」というのかもしれない、と思った。
そして一人の女としては、こんなハードスケジュールの旦那様を支えてきた
奥さん偉い!と思った。
交渉人に依頼するには
『世界は「交渉」で動く』というサブタイトルが本書の主旨を良く表しています。
国際交渉人とは何か、という事に興味を持って読みましたが、
『売っていないものを買う人』というのが一読しての第一印象でした。
クライアントからの依頼により、限られた期限の中で、押したり引いたり八方手を尽くして、指定された条件の中に物事を収める。
その依頼の達成に必要な真の交渉相手を見定める事も含めて、まさにあらゆる手を尽くして、ただしあくまでルールを守って、依頼を達成しようとする姿がこの本の中では描かれています。
その『ルール』もまた明文化されたようなものではなく、無法の法、とでも言うべき合理主義そのものですが。
さて、最も重要な点。
『この本を読んで何を得られるか』というところですが、
それは、国際交渉人に依頼するかもしれない人が持っておくべき心構えが判る、という事です。
クライアントが守るべき原則を守っていなかったり、時期を逸してから依頼したなら、いかに腕が立つ国際交渉人を雇おうともどうにもならない。
その事が、実例も交えて紹介され、実感されます。
世界的なニュースになったあれやこれやが、いかにして推移し、どう破綻したのか。そういった裏事情が見えてワクワクしました。
ただ、慾を言うならば、国際交渉人が駆使する技術についてもっと具体的に挙げて欲しかったです。
・どうしてもクライアントの提示した条件内に収まってくれない相手との落としどころはいかにして探るのか?
・築いた人脈を維持するために日頃どのような努力を払っているのか?
・こちらを警戒しているであろう相手との信頼関係を、短い時間でどのように築くのか?
・ファーストアプローチで留意するべき点や、その技術はどんなものがあるのか?
・必要な情報は、どのようなルートでどのくらいの時間・費用・努力を払って収集するべきなのか?
そういった点を詳しく教えて欲しかったのですが……
……やはり、そこは『門外不出』なのでしょうねえ。
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