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ヨーロッパ・サッカーの源流へ―プレミア、セリエA、フランスリーグ取材ノートから

ヨーロッパ・サッカーの源流へ―プレミア、セリエA、フランスリーグ取材ノートから

後藤 健生

ヨーロッパ・サッカーの源流へ―プレミア、セリエA、フランスリーグ取材ノートから

定価: ¥ 1,785

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人気ランキング: 406765位

おすすめ度:

発売日: 2000-08

発売元: 双葉社

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育成システム
 著者はサッカーに関するジャーナリストとしてはもっとも信頼できる人物と思う。サッカーの歴史、国によるプレイスタイルの違い、各国文化におけるサッカーの位置づけまで、実に詳しく知っている。その知識と長年の取材経験から、堅実で分かりやすい著作をものしている。しかし、強引に自説を展開していくようなところもあり、完全に信頼できるかというとちょっと。

 本書は、その良いところと悪いところが混じり合った書物。

 イタリア、フランス、イングランドでいくつかのサッカークラブを取材して回り、育成システムとクラブ経営についてまとめている。そしてイタリアでは育成システムが立ちおくれていること、フランスの98年W杯での成功の理由、プレミアリーグの抱える財政とファン層の問題などが論じられる。

 いずれも興味深い議論であった。特に、サッカーを支える社会的な特性が透けて見えてくる点が貴重。

 ただ、いくつか疑問が残らなくもない。著者の予想とは違い、イタリアが復活できたのはなぜかとか。取材に甘さがあったのではないか。

細かい
欧州各国の特徴について書いてあり、その国のプレースタイルやファンの視点、選手の育成など、土地柄に着目して書かれています。
欧州を比較するためのデータの1つとしても参考になる1冊です。

ヨーロッパのサッカークラブの実像
 1999年、世界ユース選手権で日本ユース代表は準優勝に輝いた。ヨーロッパ各国が力を入れていない大会とはいえ、誇るべき成績だ。日本は少なくとも若年世代の強化が着実に進んでいることを物語る。この年代でのヨーロッパと日本の差は小さくなってきているといえるだろう。しかし、A代表レベルではいまだに彼我の差は、フランスでの大敗を見るまでもなく、大きいと言わざるをえない。この差を埋めるためには、地道な強化が必要がある。
 それでは、ヨーロッパのサッカー強国のクラブチームの現状はどうなっているのだろうか。筆者は1999年から翌年にかけて、イタリア、フランス、イングランドのクラブチームの現状を取材し、この本にまとめた。読んでみると、フランスがワールドカップとEURO2000で優勝したのが必然だったと分かる。それに対して、イタリアがフランスの後塵を拝しているのもうなずける。各クラブでのユース年代の強化体制の差がA代表の成績にまで反映してきているのだ。
 日本では来年のワールドカップを控え、日本代表の試合の結果に一喜一憂し、おおげさな反応を示しているが、代表の強化は一朝一夕にできるものではない。本書に登場している各国も長い伝統があって初めて今の地位があるのだ。昨今の経済不況の影響からか、Jリーグの各クラブではユース年代以下の強化が心もとなくなってきている。メキシコ五輪以後の失敗を繰り返してはならない。日本代表の将来を見据え、我々サポーターは応援するクラブの成績だけでなく、若年世代の強化体制にも目を向けなければならない。本書はそのことを強く意識させてくれる。

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