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サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)
サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)
サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)
池上 正
定価: ¥ 1,365
販売価格: ¥ 1,365
人気ランキング: 1276位
おすすめ度:
発売日: 2008-01
発売元: 小学館
発送可能時期: 通常3?5週間以内に発送
少年サッカーのバイブルに
子どもが困ったときに大人の顔を見るという状況が、日本では非常に多いような気がしてなりません。
特に、スポーツというものは、練習したような場面がいつも実戦で出てくるわけではありません。その都度、その都度、本当に微妙なのですが、違う状況がいっぱい出てきます。すると、言われた通りの練習をやってきただけの子どもたちはそういう状況に対応できません。そこで、自分たちが思ったようにできない時、子どもたちが試合でどうするかというと、間違いなくコーチの顔を見ます。
「コーチ、どうしたらいいの?」と。
・・・・・まったくもって書いてある通りだと思う。そして、その状況に違和感を感じないコーチや親がほとんどではないか。子どもに「こうしたらいいよ」と教えたくてたまらない大人たち。一部のプロコーチをのぞいて、自分の自己実現のためにサッカー教えているような中年が実は多いのが現実ではないか。
昨日も日本はW杯予選でタイにてこずったけれど、自分で考えて打開する習慣ができていない日本選手が世界に追いつくことはできないだろうと思う。本当にサッカーを、子どもに愛情がある人が、この本を読んで「少年サッカーから変えなければいけない」と思ってくれたらいいのだが。
子育ての書としても、非常に参考になる。だが、謙虚で素直じゃない大人は、これを読んでも意固地になって一生失敗を繰り返し続け、子どもをつぶし続けるのだろうと思う。
とにかくこれを読んで、大人はみんなで素直に非を認めようじゃないか。
著者が魔法をかけたいのは子どもではなく、指導者と父母
『30年近い指導経験の中で、このような大人につぶされていく選手、才能を伸ばしてもらえない子どもたちをたくさん見てきました。日本の少年サッカーを変えていくには、まず大人が変わらなければいけないと痛切に感じています。(中略)この本は、指導者にも保護者の方にも読んでいただけたらと切に思います。』(プロローグより)
池上氏は大阪YMCAを経て、ジェフ千葉では下部組織の育成コーチ・育成部長などを、Jリーグではアカデミーの指導にも参加している日本の少年サッカーに深い造詣を持つ第一人者である。この本は、未だ日本的なスポ根伝説から抜け切れない多くのコーチや親たちに、池上氏のYMCA?ジェフの長い育成経験やまた多くのサッカー先進国でのジュニア指導研究経験を元に、本質を伝えようと書かれたものである。この本で書かれている魔法はあくまで本質であり練習方法などの小さな話ではなく著者が述べているように子育てにも共通するものであるが、その視点はサッカー協会技術委員会にも大きな影響を与えているようだ。これは、池上氏が小学生の時だけしか・サッカーだけしか目に入らない少年団チーム出身ではなく、YMCAというその後の長いスパンでの成長やそれ以外の人間教育なども見渡すバランスを持つ組織出身であることも大いに影響しているものと思われる。
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