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たったひとりのワールドカップ―三浦知良、1700日の闘い

たったひとりのワールドカップ―三浦知良、1700日の闘い

一志 治夫

たったひとりのワールドカップ―三浦知良、1700日の闘い

定価: ¥ 560

販売価格:

人気ランキング: 91195位

おすすめ度:

発売日: 1998-08

発売元: 幻冬舎

発送可能時期:



語り残したこと
 1994-98年にカズに行ったインタビューをまとめたもの。

 当時、『Number』などの雑誌に掲載された、そのままの内容であり、あのころの熱気や臨場感が伝わってくる。特にカズのイタリア移籍前後の記事は興味深い。

 全体としては、ドーハの悲劇から、1998年フランスW杯本大会直前にカズがメンバーを外されるまでが扱われている。インタビューを通じて、そのときどきのカズの心の内が伝わってくる。ブラジルでの成功による自負心、98年時点でのまだまだやれるという意気込み。

 しかし、本としての完成度は低い。状況説明がほとんどされないから、いまの読者にはついていけない部分が少なくない。当時の読者には自明のことでも、本にまとめる際にはきちんとフォローして欲しかった。また、とびとびに掲載された記事であるため、話題が連続していない。何があっのかと、どうしてこうなったのか、という部分がわかりにくい。

努力が実らないという残酷さ。
本書の優れているところは、

カズの発言が、原型を大切にして長く引用されている点、

また、著者がカズと適切に距離を取り、

安易に礼賛するのでなく、時に批判も交えている点だと思います。



「ドーハの悲劇」からフランスW杯出場に至るまでは、

私をはじめ多くの素人がサッカーに興味を向け始めた時期かと思います。

その時期、本書に記された様々なことを考えながら努力し続けたカズが、

結局W杯に出場できずに今に至っているということは、

我々に努力が報われないこともあるという切ない現実を突きつけると同時に、

それでも夢をあきらめずに努力し続ける素晴らしさを教えてくれます。





キング・カズーは永遠に
 「今頃『カズ』でもないだろう?」という諸兄姉よ、カズこそ現代の日本サッカー界隆盛の源を築いた男である。まさにKingの冠に相応しい。不運にも2度もW杯に手が届かなかったが、もし彼がいなかったら、発足直後のJリーグはあんなに注目されただろうか?その彼を支えていたのは、「W杯出場」という悲願である。本書は、彼のインタヴューと著者の描写で構成されている。カズを「悲劇のヒーロー」と描いていない点がすがすがしい。特に、カズのインタヴューは傾聴に値する。
 まだ読んでいない読者には、カズが現役のうちに読むことをお勧めする。

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