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浦和レッズの幸福

浦和レッズの幸福

大住 良之



定価: ¥ 1,575

販売価格:

人気ランキング: 172399位

おすすめ度:

発売日: 1998-02

発売元: アスペクト

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『浦和レッズの幸福』を読める幸福
 浦和の須原屋書店なんかに行くと作者サイン会まで催して、思い切り店の外に他のサッカー本や浦和レッズのビデオ、雑誌などと一緒に大量に平積みにされ、しかも多くの通行者が、そこに群がったという地域限定大ベストセラー本です。この際浦和須原屋調べの埼玉新聞のベストセラー情報ばかりは当てにならないよね。
 まあ、さほど浦和という街は特殊なところである。ぼくの小中学校時代は『赤き血のイレブン』時代で、まさにサッカーこそ第一スポーツであった。ぼくは大宮なので浦和 の隣町なんだけど(実際2KMのマラソンコースでは浦和市に突入していたし)、それでさえサッカー文化はすごいものだった。
 そのサッカーの文化は静岡にいつかしら持っていかれ、さらに高校サッカーでの九州勢の台頭などにより、浦和はベスト4程度の県になっていった。そのベスト4さえ最近は取れない。そんなところにJリーグが発足し、浦和はレッズを誘致した。その誘致のいきさつから、その後の「Jリーグのお荷物」時代、それをあくまで支えてゆくJリーグ屈指のサポータたち。チームの市民との接触や努力。
 ぼくは、自分がまさにそのムーブメントの中に身を投じていたし、そうした意識を持ってレッズを応援しているサポータは実際にはかなりの数に上ることだろう。この本に出てくる多くの人たちは顔馴染みであったり、会話を交わしてきた人たちであったり、一緒に酒を飲んだ人たちであったり、ときにはまさに同じ球蹴りチームの仲間であったりと、実にぼくには身近な人たちがいっぱい。皆がこのレッズというチームを支えているんだと思える。
 Jリーグの概念である地域密着をあくまで前提に、あらゆる面で他チームとは異質であった浦和の文化、浦和の手段、浦和の心を、他のJのチームやサッカーを愛する仲間
たちに伝えたい、という作者の熱気が伝わってくる一冊。作者はサッカー雑誌でレッズ担当をしてきたジャーナリスト。今TVで生意気な意見を大上段にかましているどこか のスポーツ・ジャーナリスト(ぼくにはただのオタクにしか見えない)と違って、あくまでロー・アングルからの地道な姿勢と、その圧倒的な取材の量がこの本を支えてい る。
 こんな本が出ること自体が浦和レッズにとって幸福なことであると思う。

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