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世界で闘える選手を育てるために

世界で闘える選手を育てるために

宮崎 昇作

世界で闘える選手を育てるために

定価: ¥ 1,260

販売価格: ¥ 1,260

人気ランキング: 67670位

おすすめ度:

発売日: 2007-05

発売元: 東洋館出版社

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



よくある指導者教本とは一線を画した良書
 松木安太郎、前田遼一らを育てた文武両道で有名な暁星学園の元監督さんが書き下ろした、とても読みやすい指導者・保護者向けの本です。写真など一枚も無いのに活字だけで一気に読ませる迫力はうわべの技術だけの教本とは一線を画しており、小学生年代の指導において何が本当に大切なのかをはっきりと示してくれています。それなりの指導者であれば知識や感覚としては分かっているはずのことですが、一流選手の幼少時代の実データを論拠に(小学校時代の中田のポジションはキーパーだった!?)、ここまではっきりと勇気を持って日本サッカーのこれまでの育成方針の過ちを切って捨て、しかも業界人だけでなく誰でも読める読み物としてまとめたものはこれまでなかった。心ある指導者の方ならば何回も読み返すことになるだろうし、指導スタイルが変わっていくことになるに違いない。



 でも実は、本当にこの本が役立つのは、子どもが入っているのは強豪チームだ、いやぁ強い!なんて鼻をふくらませている、あるいはできるだけ強い大きいチームに入れたい、と大きな勘違いをしている99%の親たち、特にサッカーママさんなのでしょう。子どもの将来につながるのは小学生年代ではどんなチームなのか、どんな環境を選んであげるべきなのか、小学生年代はチームを強くする事と個の才能やアイデアの柔軟性を伸ばす事では指導が全く変わってくるので両立しにくいこと、ならば将来性を豊かにするためには何を優先して何は後回しにしてしまうべきか、そのためには(ちょうど算数でも目先の試験のために端から方程式を暗記させた子はその後伸び悩むことが多いように)簡単に得点につながる・失点が防げるとしても小学生の間は指導を控えるべきスキルやチームプレーも存在すること、これらを無視して、今の小学生での戦績にこだわる指導者がいる「(大会で)強い」チームに子どもを預けることの落とし穴、などがサッカーに詳しくなくてもすっきりと飲み込めるでしょう。このあたりのことが、指導者向けやプレー経験がないと取り付きにくい専門書風ではなく保護者など一般の人にも分かりやすい読み物になったことが画期的です。レベルの高い保護者会なら回覧文庫としても有益かもしれません。



 以下に目次から主な項目を抜粋しておきます。

1.一流選手の幼少時代(ヒデ、俊輔になりたいっ!/ただの夢からつかめる夢に/ロナウジーニョと闘える選手に/一流選手は弟が多い/彼らはみんな野生児だ/足の指で蹴り分けていた中田選手/ひたすらプレースキックをしていた中村選手/サルまで観察していた小野選手/誰も全国大会に出ていない)

2.子どもの指導法(パーフェクトスキルを身につけよう/勝負は14歳まで/ボールで遊ぶ(0?6歳)/ワンタッチパスは必要ない/何も教えない(7?9歳)/個々の技術を伸ばせ(10?14歳)/足が速いからこそ技術を習得させよう/14歳以降の指導法/センスがいいとは?)

3.子どもと親と指導者(ライバルをつくれ/勝って喜んでいいのは選手だけ/躾も早いうちから/親は勝ちたがってはいけない/やめた子はみんな後悔する)

4.ヒューマン・サッカー(なんで、ボールが落ちないんだ?/勝つサッカーを捨てた!/片手が不自由でもサッカーがしたい!/サッカーで犯罪を減らそう/深まる家族の絆/練習よりも人生の方が楽だ/サッカーは人生の師匠だ)

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